遺言書の保管申請は、どこの法務局でするのか
法務局は国家機関であり、各々の都道府県に各支部が置かれていることになります。
この事実を聞くとどこの支部に申請しても結局は国家が管理してくれるようにも思えます。
しかし実際は法務大臣に指定した法務局に遺言書保管申請をしなければ受け付けられません。
それでは、法務大臣が指定した法務局がどこになるのかを見ていきましょう。
法務大臣が指定した法務局とは
法務大臣が指定した法務局(「遺言書保管所」という)は以下の通りであります。(法第2条2項、第4条3項)
1 遺言者の「住所地」の法務局
2 遺言者の「本籍地」の法務局
3 遺言者が「所有する不動産の所在地」を管轄する法務局
上記のうちいずれの法務局を指定しても問題はありません。
法務局に勤務する指定を受けた職員(「遺言書保管官」という)に対して申請をします。(法第3条)
指定された法務局に自らが出頭(出向く)することまで法律で指定されています。(法第4条6項)
他の法務局で遺言書の保管中である場合
他の法務局ですでに遺言書を保管中である場合は注意が必要です。
(おさらいになりますが遺言書は一度作成しても何度でも作り直しや変更が可能。さらに現在有効な遺言にプラスして作成することも可能)
他の法務局で遺言書保管申請が完了している場合でその保管が有効な場合(つまり源に保管されている状態の場合)は当該法務局に申請することが必要になります。(法4条3項)
遺言書の保管申請時に提出する書類等
遺言書保管所で自筆証書の遺言書の保管申請をする場合に、用意しなければならない書類等があります。
遺言書の保管申請に必要なもの
遺言書保管所で遺言書の保管申請をする場合、遺言者は次の者を持参しなければなりません。
1 遺言書(ホチキス止めはしない、無封のもの)
2 必要事項を記入した申請書
3 添付書類(下記参照)
4 手数料分の収入印紙
5 印鑑(スタンプ印やいわゆるシャチハタでないもの)
6 本人確認書類
遺言書の保管申請に必要な公的書面
保管申請時は、添付書類として①又は②のものを用意します。
役所にいけば取得することが可能です。
現在はコンビニでも取得することが可能です。
③は主に外国人が遺言者の場合に必要です。
① 遺言者の住民票(本籍地及び戸籍筆頭者名の記載があるもの)
② 遺言者の戸籍謄本及び戸籍の附票
※遺言者が外国人であれば、遺言者の氏名、出生年月日、住所及び国籍がわかる資料
③ 遺言書が外国語のときは、その遺言書の日本語翻訳文
遺言書保管申請は決して難しいものではありません。
法律事務を疎い方でも申請は可能です。
繰り返しますが大切なのは遺言書の中身になります。
中身に関しては遺言書の法的に有効な要式、内容が確認してもらうことが必要です。
弁護士、司法書士、行政書士などは遺言書原案の作成のプロフェッショナルとなります。
複雑でない遺言書(不動産や預金の数が少ない、相続人などがハッキリしている等)は司法書士、行政書士に依頼すると費用が安価に済むことが多いでしょう。
また複雑な遺言書(不動産や預金の個数が多いや遺言者に妻が複数いる等)の場合は弁護士にご依頼されるといいと思います。
また、下記は「法務大臣の指定を受けた法務局の一覧」です。
遺言書保管制度についてのお問い合わせ、予約等は表の中からご自身の管轄を探されて連絡されるといいと思います。
| 名 称 | 本局、支局又は出張所 |
| 札幌法務局 | 本局、小樽支局、室蘭支局、岩見沢支局、苫小牧支局、滝川支局、俱知安支局、日高支局 |
| 函館地方法務局 | 本局、江差支局、八雲支局 |
| 旭川地方法務局 | 本局、留萌支局、稚内支局、紋別支局、名寄支局 |
| 釧路法務局 | 本局、帯広支局、北見支局、根室支局 |
| 仙台地方法務局 | 本局、石巻支局、塩寵支局、古川支局、気仙沼支局、大河原支局、登米支局 |
| 青森地方法務局 | 本局、弘前支局、八戸支局、五所川原支局、十和田支局、むつ支局 |
| 盛岡地方法務局 | 本局、宮古支局、水沢支局、花巻支局、二戸支局 |
| 秋田地方法務局 | 本局、能代支局、大館支局、本荘支局、大曲支局 |
| 山形地方法務局 | 本局、米沢支局、鶴岡支局、酒田支局、新庄支局、寒河江支局 |
| 福島地方法務局 | 本局、若松支局、郡山支局、いわき支局、白河支局、相馬支局 |
| 東京法務局 | 本局、板橋出張所、八王子支局、府中支局、西多摩支局 |
| 水戸地方法務局 | 本局、日立支局、土浦支局、龍ケ崎支局、下妻支局、常陸太田支局、鹿島支局 |
| 宇都宮地方法務局 | 本局、足利支局、栃木支局、日光支局、真岡支局、大田原支局 |
| 前橋地方法務局 | 本局、高崎支局、桐生支局、伊勢崎支局、太田支局、沼田支局、富岡支局、中之条支局 |
| さいたま地方法務局 | 本局、川越支局、熊谷支局、秩父支局、所沢支局、東松山支局、越谷支局、久喜支局 |
| 千葉地方法務局 | 本局、市川支局、船橋支局、館山支局、木更津支局、松戸支局、香取支局、佐倉支局、柏支局、匝瑳支局、局、茂原支局 |
| 横浜地方法務局 | 本局、川崎支局、横須賀支局、湘南支局、西湖西宮支局、相模原支局、厚木支局 |
| 新潟法務局 | 本局、長岡支局、三条支局、柏崎支局、新発田支局、新津支局、十日町支局、村上支局、糸魚川支局、上越支局、佐渡支局、南魚沼支局 |
| 甲府地方法務局 | 本局、大月支局、鰍沢支局 |
| 長野地方法務局 | 本局、松本支局、上田支局、飯田支局、諏訪支局、伊那支局、大町支局、飯山支局、佐久支局、木曽支局、 |
| 静岡地方法務局 | 本局、浜松支局、沼津支局、富士支局、掛川支局、藤枝支局、袋井支局、下田支局 |
| 名古屋法務局 | 本局、豊橋支局、岡崎支局、一宮支局、半田支局、春日井支局、津島支局、刈谷支局、豊田支局、西尾支局、新城支局 |
| 富山地方法務局 | 本局、高岡支局、魚津支局、砺波支局 |
| 金沢法務局 | 本局、七尾支局、小松支局、輪島支局 |
| 福井地方法務局 | 本局、敦賀支局、武生支局、小浜支局 |
| 岐阜地方法務局 | 本局、大垣支局、高山支局、多治見支局、中津川支局、美濃加茂支局、八幡支局 |
| 津地方法務局 | 本局、四日市支局、伊勢支局、松坂支局、桑名支局、伊賀支局、熊野支局 |
| 大阪法務局 | 本局、堺支局、岸和田支局、北大阪支局、富田林支局、東大阪支局 |
| 大津地方法務局 | 本局、彦根支局、長浜支局、甲賀支局 |
| 京都地方法務局 | 本局、福知山支局、舞鶴支局、宇治支局、宮津支局、京丹後支局、園部支局、 |
| 神戸地方法務局 | 本局、姫路支局、尼崎支局、明石支局、西宮支局、洲本支局、伊丹支局、豊岡支局、加古川支局、龍野支局、社支局、柏原支局 |
| 奈良地方法務局 | 本局、葛城支局、桜井支局、五條支局 |
| 和歌山地方法務局 | 本局、橋本支局、御坊支局、田辺支局、新宮支局 |
| 広島法務局 | 本局、呉支局、尾道支局、福山支局、三次支局、東広島支局、廿日市支局 |
| 鳥取地方法務局 | 本局、米子支局、倉吉支局 |
| 松江地方法務局 | 本局、浜田支局、出雲支局、益田支局、西郷支局 |
| 岡山地方法務局 | 本局、倉敷支局、津山支局、笠岡支局、高梁支局、備前支局 |
| 山口地方法務局 | 本局、下関支局、宇部支局、荻支局、周南支局、岩国支局 |
| 高松法務局 | 本局、丸亀支局、観音寺支局 |
| 徳島地方法務局 | 本局、阿南支局、美馬支局 |
| 松山地方法務局 | 本局、今治支局、宇和島支局、西条支局、大洲支局、四国中央支局 |
| 高知地方法務局 | 本局、安芸支局、須崎支局、四万十支局、香美支局 |
| 福岡法務局 | 本局、北九州支局、久留米支局、直方支局、飯塚支局、田川支局、柳川支局、朝倉支局、八女支局、行橋支局、筑紫支局 |
| 佐賀地方法務局 | 本局、唐津支局、伊万里支局、武雄支局 |
| 長崎地方法務局 | 本局、佐世保支局、島原支局、諫早支局、五島支局、平戸支局、壱岐支局 |
| 熊本地方法務局 | 本局、八代支局、人吉支局、玉名支局、天草支局、山鹿支局、宇土支局、阿蘇大津支局 |
| 大分地方法務局 | 本局、中津支局、日田支局、佐伯支局、竹田支局、杵築支局、宇佐支局 |
| 宮崎地方法務局 | 本局、都城支局、延岡支局、日南支局 |
| 鹿児島地方法務局 | 本局、川内支局、鹿屋支局、奄美支局、霧島支局、知覧支局 |
| 那覇地方法務局 | 本局、宮古島支局、石垣支局、名護支局、沖縄支局 |


