生活保護制度の扶養義務とは|家族の役割・扶養照会の流れ・義務の範囲をわかりやすく解説

6.生活保護の一問一答集

生活保護制度とは?③扶養義務(やさしく解説)

Q1. 扶養義務とは何ですか?

A.

扶養義務とは、
家族が生活に困っているときに支え合う義務のことです。

たとえば、
・親が子どもを養う
・子どもが高齢の親を支える

といった関係です。

Q2. 生活保護との関係はどうなっていますか?

A.

生活保護では、
まず家族による支援が優先されるとされています。

これを「保護の補足性」といいます。

つまり、
・家族で支えられるなら先にそちら
・それでも無理なら生活保護

という考え方です。

Q3. 扶養の内容はどうやって決まるのですか?

A.

基本は、
家族同士の話し合いで決めることになっています。

国(司法や行政)が一律に「いくら払え」と決めるわけではありません。

Q4. 扶養義務には強さの違いがありますか?

A.

はい、あります。大きく2つです。

重い扶養義務(生活保持義務)

対象:
・夫婦
・親と未成年の子(中学生以下など)

内容:
・自分の生活を保ちながら、できる限り支える義務
・かなり強い義務

軽い扶養義務(生活扶助義務)

対象:
・親と成人した子
・兄弟姉妹 など

内容:
・自分の生活を崩さない範囲で支える義務
・無理してまで支払う必要はない

Q5. 扶養義務者にはどんな対応がされますか?

A.

生活保護では、必要に応じて次の対応が行われます。

① 扶養照会
・「援助できますか?」と確認がいく

② 通知
・ 扶養できるのにしていない場合に連絡

③ 報告の依頼
・ 状況の説明を求められる

Q6. 全員に必ず連絡がいくのですか?

A.

いいえ。

扶養できる可能性が高い人に限定して行われます。

全ての親族に一斉に連絡がいくわけではありません。

Q7. 扶養義務は強制されるのですか?

A.

ここが重要です。

・扶養は強制されるものではありません。

あくまで、
・本人の生活状況
・経済状況
・家族関係

などを考慮して判断されます。

Q8. まとめるとどういうことですか?

A.

生活保護における扶養義務のポイントは次の通りです。

・家族の支援が優先される(補足性)
・扶養の内容は話し合いで決める
・義務の強さには差がある
・無理な扶養は求められない

つまり
「できる範囲で支える」が基本で、強制ではない制度です。